エーペックスレジェンズ

エーペックスレジェンズ

Apex Legends™

開発: Respawn発売: Electronic Arts無料
アクションアドベンチャー無料プレイ

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

「死んだら終わり」——その一言がApex Legendsというゲームの本質を語る。バトルロイヤルというジャンルは数多あるが、1試合ごとに積み重なる緊張感と、生き残ったときの達成感の密度において、このゲームの右に出るものはなかなか存在しない。無料で始められるにもかかわらず、対戦FPSの中でも特に奥が深く、100時間経っても「まだ上手くなれる」と感じさせ続ける——それがApex Legendsの正体だ。 操作の手触りから語ろう。まず動きが気持ちいい。スライディングからの高台への駆け上がり、マントルで壁際をすり抜けるムーブメント、クロスマップを縦横に駆け抜けるロケットジャンプの感覚。Respawn Entertainmentはもともと『タイタンフォール』シリーズでパルクールアクションを磨き抜いてきたスタジオであり、その遺伝子がApexの「動き」に色濃く反映されている。他のバトルロイヤルと比べると、FORTNITEのような建築要素はなく、PUBG的なリアル志向でもない。Apexの戦場は「移動そのものを武器にする」という発想で設計されている。高低差を利用した射線管理、煙の中を滑走しながら敵の裏を取る瞬間——こういったプレイが決まったときの快感は独特だ。 ヒーローシューターとしての側面も重要な要素だ。「レジェンド」と呼ばれるキャラクターたちはそれぞれ固有のアビリティを持っており、ピック構成によって戦い方が大きく変わる。回復のサポートに徹するライフライン、テレポーターで戦局を一変させるレイス、ドームシールドで仲間を守るジブラルタル——20人以上のレジェンドが存在し、自分のプレイスタイルに合ったキャラを見つける楽しさがある。ただし、アビリティに依存しすぎると壁にぶつかる。このゲームの本質は射撃精度とポジショニングにあり、どんなに強いアビリティを使っても、エイムと状況判断が伴わなければ勝てない。ヒーローシューターとしての派手さと、FPSとしての地力——その両方が問われるのが、Apexが長く愛されている理由のひとつだろう。 グラフィックはSFとウエスタンを混ぜたような独特の世界観で構成されており、マップも単なる戦場というより「生きた世界」を感じさせる作りになっている。オリンパスの浮遊都市、ストームポイントの荒野と海岸線、世界の縁(エッジ・オブ・ザ・ワールド)の崩れかけた研究施設——それぞれのマップが独自の個性を持ち、戦い方も変わってくる。サウンドも優秀で、足音・銃声・環境音が情報量の多い「戦況判断ツール」として機能している。イヤホンやヘッドセットでプレイすると、音から敵の位置や人数を把握できるようになり、上達の体感が段違いだ。 世界観については、チャンピオンたちが「アウトランズ」という辺境宙域でバトルロイヤル大会に参加するという設定になっている。ゲーム内には断片的なロアが散りばめられており、キャラクター同士の因縁や過去の出来事が少しずつ明かされていく。ストーリー重視のゲームではないが、好きなキャラクターを深掘りしたくなる魅力がある。 似たゲームとの比較でいうと、Overwatchと比べるとチームアビリティの依存度が低く「個人の射撃技術」が勝敗に直結しやすい。Valorantと比べるとタクティカルな爆弾設置のような目標がなく、生存と撃ち合いに集中できる。WarzoneやPUBGと比べると、移動のダイナミクスと復活システムが充実しており「チームメイトが死んでも諦めるのが早い」という状況になりにくい。特にリスポーンバナーを使って仲間を復活させるシステムは他タイトルにはない独特の緊張感を生む。 プレイ時間の目安として、基本操作に慣れるまでに20〜30時間、自分のメインレジェンドを決めて安定して戦えるようになるまでに100時間程度は見込んでおくといい。ランクマッチ(ランクリーグ)は、カジュアルに飽きたプレイヤーの長期モチベーションになる。プラチナ、ダイヤ、マスターと段階があり、競技志向のプレイヤーなら数百〜数千時間のやり込みも珍しくない。 注意点として正直に述べると、まず学習曲線がかなり急だ。無料ゆえに新規と熟練者が同じロビーに入ることも多く、始めたばかりのうちは「秒で溶けてゲームが終わる」経験を繰り返す可能性がある。一人でのソロプレイは孤独になりやすく、フレンドや固定チームとやると一気に楽しさが増すゲームだ。課金要素はコスメティックのみ(スキン、バナー等)なので、Pay-to-Winの心配はないが、一部の限定スキンはかなり高額に設定されている。 こういう人に強くおすすめしたい——FPSに慣れてきて「もっと奥の深いゲームがしたい」と感じている人、チームで連携することに喜びを見出せる人、長期間かけて上達していく過程を楽しめる人。反対に、ひとりで黙々とソロプレイを楽しみたい人、銃撃戦より世界観やストーリーを楽しみたい人、すぐに強くなれる爽快感を求めている人には合わないかもしれない。 ともかく、このゲームは「無料」という価格設定を完全に超えたクオリティを持っている。一度ハマれば数百時間があっという間に過ぎる——それだけの深みが、確かにここにある。
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スクリーンショット

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