Deep Rock Galactic

Deep Rock Galactic

開発: Ghost Ship Games発売: Coffee Stain Publishing¥927
アクション

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

「Rock and Stone!」——この掛け声を聞いたとき、あなたはすでにこのゲームの虜になっている。Deep Rock Galacticは、4人のスペースドワーフが宇宙の採掘企業「DRG」に雇われ、危険な異星の洞窟へと潜っていくSF協力FPSだ。しかし、この作品の本質は「採掘」や「FPS」という言葉が示す以上のものがある。チームで生き残ることの喜び、役割を果たしたときの充実感、そしてドワーフたちが口にするおバカな掛け声の数々——これらが絡み合って、協力ゲームとしての完成度を異次元の高みへと押し上げている。 ゲームの基本的な流れはシンプルだ。ミッションを選び、洞窟に降下し、目標を達成して脱出ポッドに乗り込む。しかし実際にプレイしてみると、このシンプルさの中に凄まじい密度が詰まっていることに気づく。洞窟は毎回完全にランダム生成されるため、前回と全く同じ地形は二度と現れない。天井が低く入り組んだ通路もあれば、見上げるほど巨大な空洞もある。光源は自分で確保しなければならず、暗闇の中で無数の虫型エイリアン「グリーン」に囲まれる状況は、何百時間プレイしても緊張感が薄れない。 4つのクラス——エンジニア、ガンナー、ドリラー、スカウト——はそれぞれ明確な役割を持っており、それぞれの能力が組み合わさったときに初めてチームとして機能する。エンジニアはプラットフォームガンで足場を構築し、ガンナーはジップラインを張ってチーム全体の機動力を確保する。ドリラーは文字通り岩壁を掘り進んで近道を作り、スカウトはグラップリングフックで天井まで一瞬で登り、暗闇に光弾を撒いて視界を確保する。誰か一人が欠けると、チームの動きに明確な穴が生まれる。この設計の巧みさは、役割分担ゲームの中でも特筆すべきレベルだ。 操作感は非常に直感的で、FPS初心者でも数十分もあれば基本は掴める。しかし奥深さはアップグレードシステムにある。武器ごとに複数のmodがあり、組み合わせによってプレイスタイルが大きく変わる。特に「オーバークロック」と呼ばれる上位改造は、武器の性能を劇的に変化させるものもあり、同じクラスを使い続けていても常に新しい発見がある。テンポは速く、ミッション1本あたり15〜30分程度で完結するため、「もう1回だけ」が止まらなくなる中毒性がある。 ビジュアルはリアル路線ではなく、やや様式化されたカートゥーン調だ。洞窟の壁面には発光する鉱石が埋め込まれており、暗がりの中でぼんやりと輝く光景は独自の美しさを持っている。エイリアンのデザインはおぞましくも愛嬌があり、大群で押し寄せてくる様子は圧迫感と爽快感が同居している。サウンドが特に秀逸で、ドワーフたちのボイスラインが豊富すぎるほど用意されており、岩を掘るたびに何か言い、アイテムを拾うたびに何か言い、チームメイトが「Rock and Stone!」と叫べば必ず誰かが返す。このやり取りだけで、見知らぬオンラインの相手でも不思議な連帯感が生まれる。 世界観はユーモラスでありながら一貫している。DRGという企業は利益のためなら社員を危険地帯に送り込む典型的なブラック企業で、プレイヤーはその使い捨ての労働者だ。しかし当のドワーフたちは文句ひとつ言わず、むしろ誇りを持って仕事に臨む。この設定が絶妙な笑いとともに語られており、説明書不要でゲームの中にいるだけで世界観が染みついてくる。宇宙ステーション「リグ」に戻ると、バーで酒を飲んでスロットを回す——この緩急も含めて雰囲気作りが徹底している。 似たゲームとして「Killing Floor 2」や「Vermintide 2」が挙げられることがあるが、決定的な違いは「地形破壊」と「ランダム生成洞窟」にある。Killing Floorは固定マップで防衛する側の緊張感が強く、Vermintideは近接戦闘の手触りを追求した作品だ。Deep Rock Galacticはそれらと比べ、「探索と採掘」という独自の目的があり、チームで能動的に地形を変えながら戦うという体験は他に代えがたい。「Left 4 Dead」に近いとも言えるが、マップが毎回異なる分、再プレイ性はさらに高い。 プレイ時間の目安として、全クラスをカジュアルに遊ぶだけでも50〜100時間は軽く消える。しかしエンドコンテンツとして「プロモーション」システムがあり、各クラスをマスタリングしてリセットするたびに特別な称号と報酬が得られる。また「深部探索」と呼ばれる高難度コンテンツは、装備の制限と複数ミッションの連続クリアが課されており、上級者でも歯応えのある挑戦が用意されている。基本的にコンテンツは随時追加されており、長く付き合えるゲームとして設計されている。 注意点として、ソロプレイも可能だが、AIの「ボトレーク」が仲間の代わりに入る形になるため、4人フルチームの協力体験とは別物になる。このゲームの真髄はコミュニケーションと役割分担にあるため、気軽に話せる仲間がいない場合、野良マッチングに踏み出す心理的ハードルが楽しさの上限を決めてしまうこともある。ただし、このゲームのコミュニティはオンラインゲームの中でも屈指の温かさで知られており、初心者でも怒られる場面はほとんどない。むしろ「Rock and Stone!」で繋がれる独特の文化がある。 アクションゲームが好きで、誰かと一緒にわいわい遊びたい人、役割分担や戦術が生まれる瞬間に喜びを感じる人、繰り返し遊んでも飽きない設計を求めている人には、これ以上なくおすすめできる一本だ。価格は千円以下と破格であり、コストパフォーマンスの観点からも文句のつけようがない。逆に、一人でじっくり物語を楽しみたい人や、競技性の高いPvPゲームを好む人には少し方向性が異なるかもしれない。しかし協力プレイというジャンルに少しでも興味があるなら、このゲームは必ず期待を超えてくる。Rock and Stone!
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スクリーンショット

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